Argus Flow
Apache NiFi 2.10.0 を実運用環境に載せるために必要なものを一か所にまとめたオープンソースのデータパイプライン配布版です。カスタム拡張バンドル(NAR)、配布パッケージ(tar.gz・RPM・コンテナイメージ)、Kubernetes オペレーター、設定・証明書・ユーザー管理ツールまで、散在していたリポジトリをモノレポに統合し、単一のビルドパイプラインからバージョンの揃った成果物を生成します。
特徴と強み
拡張・配布・オペレーターを一つのパイプラインで
NiFi 拡張、オペレーター、証明書生成スクリプトがリポジトリごとに分散し、バージョンがずれていた問題をモノレポに統合しました。make ターゲット一つで NAR・tar.gz・RPM・コンテナイメージが揃ったバージョンで生成されます。
12 バンドル・18 NAR で依存関係を分離
拡張をドメイン別バンドルに分け、バンドルごとに独立した NAR としてパッケージするため、サードパーティ依存がバンドル境界を越えて衝突しません。CDC・レイクハウス・Hive・Parquet・DB・レポーティング・フロー解析から必要なものだけを導入できます。
ZooKeeper 不要の NiFi 2.x Kubernetes オペレーター
NiFi 2.x 自体の Raft コーディネーションを利用し、ZooKeeper なしでクラスターを運用します。NiFiCluster・NiFiFlow CR による宣言的管理、スケールダウン時の Offload → Disconnect → Remove の安全なオフボーディング、cert-manager 連携による TLS 自動発行を提供します。
設定・証明書・アカウントをツールで安全に
200 行を超える nifi.properties と XML を手で編集する代わりに、対話型ウィザードで設定し、保存前に diff を確認します。--check 診断が証明書 SAN の不一致・有効期限切れ間近・コメントアウトされたログインプロバイダーを検出し、Invalid SNI などの事故を防ぎます。
配布版の構成
拡張バンドル・配布パッケージ・Kubernetes オペレーター・運用ツールが一つのリポジトリでまとめてビルドされ、各ディレクトリは単独でもビルドできます。
主な機能
CDC・レイクハウス・Hive・ファイルフォーマット拡張から運用ガバナンスルール、DB 認証・認可、配布パッケージング、Kubernetes オペレーター、設定・TLS 自動化まで、NiFi 運用に必要な 12 の柱を一つの配布版で提供します。
CDC ソース 4 種
Debezium Embedded Engine 3.2.2 をベースに、主要 RDB の変更イベントを JSON FlowFile として出力します。
レイクハウスシンク
レコードをオープンテーブルフォーマットとカラムストアへ直接ロードします。
データベースプロセッサー
検索から大量ロードまで RDB 連携の経路を広げました。
Hive / ORC
Hive3 連携と ORC 出力を専用バンドルで提供します。
ファイルフォーマットとレコードシリアライズ
タイムスタンプ形式まで制御できるリーダー・ライターを提供します。
汎用プロセッサー
現場で繰り返し必要になった処理を標準バンドルに収めました。
監視レポーティングタスク 5 種
ノードのリソース状態を閾値で監視し、外部へ通知します。
Flow Analysis Rule 6 種
フロー構成のアンチパターンを静的検査で検出する運用ガバナンスルールです。
DB ベースの認証・認可
LDAP も外部 IdP も導入できない環境で users.xml を手で編集しなくて済むように作ったプロバイダーです。
配布パッケージング
公式バイナリを再パッケージし、運用環境にそのまま載せられる成果物を作ります。
Kubernetes オペレーター
NiFi 2.x クラスターを宣言的に定義し、スケールと更新を自動化します。
設定・TLS の自動化
インストール直後に最も事故が起きやすい設定領域をツールで標準化しました。
エディション
オープンソース配布版のすべてを Community として自由に、運用 SLA と専任テクニカルサポートが必要なら Enterprise で。二つのエディションで提供します。
オープンソースとして公開する NiFi 運用配布版
Argus Flow は Apache License 2.0 で GitHub に公開されています。拡張バンドルのソースから配布パッケージング、Kubernetes オペレーター、運用ツールまですべてを公開し、企業がコードを自ら検証し、自社環境に合わせて拡張し、閉域網でも自前で運用できるようにしています。
- 商用利用に制約のない Apache 2.0
- アップストリーム帰属とライセンスヘッダーをビルドで検証
- オンプレミス・閉域網での自主運用