エンタープライズデータプラットフォーム

Open Lakehouse

データ収集・保存から分散データの統合分析まで。Argus Flow、Apache Airflow 3、Starburst Enterprise、MinIO AIStor を構築・運用パッケージとして提供します。

Modern Lakehouse — オープンテーブル形式でデータを管理

拡張性の高いオブジェクトストレージと分析用テーブルの管理機能を組み合わせます。ストレージと計算処理を分離し、Apache Icebergでスキーマ、スナップショット、データ変更を管理します。

バッチ・CDC取り込み、並列に配置した処理エンジン、RESTカタログ、ParquetとIcebergメタデータを格納するオブジェクトストレージの関係
エンジンはカタログでテーブル情報を確認し、ストレージのファイルを直接読み書きします。青はデータ、紫の破線はメタデータと制御、青緑は結果の流れです。図を選択すると元のサイズに拡大できます。
1.データの準備
DB、ファイル、APIからバッチまたはCDCで収集し、検証・変換して対応する書き込み経路でテーブルに反映します。
2.オープンテーブルの管理
Icebergがスキーマ、パーティション構成、スナップショットとデータファイルの参照を管理します。Parquetとメタデータのファイルはストレージに保存します。
3.処理と保存の分離
SQL・データ処理エンジンが必要なファイルを読み、権限に応じてBI、分析、AIアプリケーションに結果を提供します。
4.カタログと運用
RESTカタログでテーブルを検索し、メタデータ変更をコミットします。権限、品質検査、監視、テーブル保守を併せて構成します。

概念アーキテクチャです。SQL、バッチ、ストリーミングは用途を示し、各エンジンの読み書き機能とカタログ互換性を確認します。ストレージと計算資源はそれぞれの要件に合わせて設計します。

公式技術ドキュメント

ファイル形式・テーブル形式・カタログ・ストレージの役割

異なる役割を組み合わせ、一貫したテーブル状態でデータを利用します。

構成概念役割
Parquet · ファイル形式レコードを列指向ファイルで保存します。ファイルだけではテーブル全体のスナップショットやコミット状態を管理しません。
Apache Iceberg · テーブル形式複数のデータファイルをテーブルとして管理し、スキーマ、パーティション構成、スナップショット、ファイル統計を提供します。
RESTカタログテーブル名を現在のメタデータ参照に結び付け、コミット要求を処理します。データファイルはエンジンがストレージから直接読みます。
オブジェクトストレージデータとメタデータのファイルを保存します。本プラットフォームではMinIO AIStorがS3互換ストレージを担当します。

Open LakehouseではArgus Flow・NiFi 2が収集・変換、Airflow 3がタスク調整、StarburstがSQL分析とテーブル処理、MinIO AIStorが保存を担当します。後続の構成図で製品間の接続を示します。

Icebergはファイルをどのように一つのテーブルとして管理するのか

ordersテーブルへの追加例で、ファイル保存とスナップショットのコミットの違いを説明します。

ファイルA・Bを参照するスナップショット100から、原子的コミット後にA・B・Cを参照するスナップショット101へ移行する例
スナップショット100の合計は200、101は250です。既存ファイルA・Bを再利用し、メタデータの参照段階は説明のため簡略化しています。図を選択すると元のサイズに拡大できます。
1.現在の状態を確認
カタログが示すM100からスナップショット100とファイルA・Bを確認します。例の金額120と80の合計は200です。
2.追加データを準備
書き込みエンジンがファイルCとM101を準備します。コミット前はM100を参照したままで、Cはテーブルのクエリに含まれません。
3.検証と原子的コミット
基準メタデータと更新条件を検証し、現在の参照をM101へ切り替えます。同時更新で競合した場合は最新状態を取得し、再検証して再試行します。
4.選択したスナップショットを照会
コミット後の新しいクエリは101のA・B・Cを読み、250を返します。各クエリは選択したスナップショットを使用し、保持された過去の状態も照会できます。

ファイルのアップロードとテーブルのコミットは別の段階です。タイムトラベルにはスナップショットと参照ファイルの保持が必要です。テーブル単位のコミットは外部DBを含む分散トランザクションを意味しません。

公式技術ドキュメント

分析と運用を支えるIcebergの機能

データ変更、過去の状態の照会、保守を業務要件に結び付けます。

機能活用価値
テーブル単位のトランザクション未コミットの変更を現在のテーブル照会に公開せず、選択したスナップショットを基準に読みます。
タイムトラベル保持された過去のスナップショットで分析結果を再現し、変更前後を比較します。
スキーマ・パーティションの進化対応する列・パーティション定義を変更し、データとクエリの変化に対応します。既存ファイルすべてを自動で再配置するものではありません。
ファイルプルーニングパーティションや列統計で読み取るファイルを絞ります。効果は配置、統計、クエリに依存します。
データ変更の反映対応エンジンでINSERT・UPDATE・DELETE・MERGEを実行します。CDC収集、重複排除、変更順序は別途設計します。
テーブル保守小さいファイルのコンパクション、スナップショットの期限切れ処理、未参照ファイルの削除を、実行中ジョブと保持期間を考慮して実施します。

エンジン、コネクタ、Icebergテーブルのバージョン、カタログ実装ごとに対応範囲を確認します。複数エンジンの同時利用と書き込み互換性は導入環境で検証します。

StarburstのIceberg読み書き・保守ドキュメント

保存・接続・分析を一つの構成で

履歴をレイクハウスに蓄積し、業務システムのデータには必要に応じて直接接続します。

レイクハウスの構築

DB・ファイル・API のデータを Iceberg テーブルで管理し、履歴分析と再利用を支援します。

既存システムの統合分析

全データの事前コピーを必須とせず、Starburst の SQL と JOIN で複数のソースを分析します。

導入から運用まで

Data Dynamics が設計、構築、連携、データ検証、性能測定と運用手順を整備します。

一つのプラットフォーム、二つのデータ利用経路

レイクハウスへの収集と、既存ソースへの直接接続を組み合わせます。

Airflow、Argus Flow、MinIO AIStor、REST カタログと Starburst の全体構成
実線はデータ、破線は実行制御とメタデータの接続を示します。図を選択すると元のサイズに拡大できます。
1.収集
Argus Flow の NiFi 2 プロセッサーで収集・検証・変換します。
2.保存
MinIO AIStor にファイルを保存し、Iceberg コミットでテーブルに反映します。
3.接続・分析
Starburst で Iceberg と外部 DB を SQL・JOIN により分析します。
4.実行調整
Airflow 3 がスケジュール、依存関係、再試行と後続処理を管理します。

Iceberg はテーブル形式、MinIO AIStor はストレージです。REST カタログは参照構成であり、実装・バージョン・認証・書き込み経路を導入時に検証します。

公式技術ドキュメント

構成要素と役割

業務に合わせたデータフローと運用基準で各製品を接続します。

構成要素担当機能
Argus Flow · Apache NiFi 2プロセッサーとコントローラーサービスによる収集、CDC、変換、転送、キュー管理と再処理。
Apache Airflow 3スケジュールと依存関係、後続 SQL、品質検査、テーブル保守の実行を調整。
Starburst Enterprise各種 DB のフェデレーション、ソース間 JOIN、Iceberg の読み書きと分散 SQL。
MinIO AIStor原本、Parquet、Iceberg メタデータ用の S3 互換ストレージと商用サブスクリプション・技術支援。
Apache Iceberg · REST カタログスナップショットとテーブルメタデータを管理。実装、認証と書き込み互換性は導入時に検証します。

データフェデレーション:分散データを一つの SQL で

Oracle、Hive・Impala 環境を含む多様なソースの接続を設計します。

各種 DB、ウェアハウス、NoSQL と Iceberg を接続する Starburst フェデレーション
Oracle の顧客、PostgreSQL の注文、Iceberg の履歴を JOIN する分析例です。図を選択すると元のサイズに拡大できます。
1.ソース接続
コネクターごとにカタログと認証を設定します。
2.単一 SQL
異なるカタログのテーブルを一つの SQL で参照します。
3.分散実行
対応するプッシュダウンを利用し、各ソースの結果を JOIN します。
4.結果提供
BI、SQL ツールとアプリケーションに結果を返します。

全データの事前集約を減らせますが、クエリ実行中のデータ転送は発生します。ソースの負荷と権限も管理します。

公式技術ドキュメント

Oracle 以外の多様なデータソースにも接続

業務 DB、既存分析環境、クラウドウェアハウスとレイクハウスを SQL で分析します。

接続領域代表的なソース
リレーショナル DBOracle · PostgreSQL · MySQL · SQL Server · IBM Db2 · SAP HANA
データウェアハウスTeradata · Snowflake · Amazon Redshift · Google BigQuery
NoSQL・検索MongoDB · Cassandra · Elasticsearch
既存ビッグデータ環境Hive · Impala 環境 — 既存テーブル、ストレージとアクセス方式に応じて接続経路を設計
プラットフォーム内のレイクハウスMinIO AIStor に保存した Apache Iceberg テーブル

機能・認証・ライセンスはコネクターによって異なります。専用 Impala コネクターの正式サポートを前提とせず、既存環境のアクセス経路と互換性を検証します。Generic JDBC は PoC 向けに検討し、本番サポートは別途確認します。

Starburst コネクターのサポート範囲

Argus Flow の収集・CDC と Airflow の自動化

プロセッサーのデータ処理と後続タスクの順序を接続します。

CDC、検証、S3 アップロード、Iceberg コミットと MERGE のフロー
アップロード、変更履歴コミット、重複排除・順序整理、MERGE を別の段階として示します。図を選択すると元のサイズに拡大できます。
1.変更取得
CaptureChange プロセッサーとレコードサービスで変更を取得・正規化します。
2.検証・保存
キー、操作とソース順序を Parquet に保持し、エラーは別キューへ送ります。
3.テーブル反映
ExecuteTrinoStatement と接続サービスで SQL を実行し、コミット後に履歴を参照します。
4.反映・調整
最低一回配信の重複と削除を MERGE で処理し、Airflow が品質・公開・保守を調整します。

参照経路は S3 アップロードと Starburst のファイル登録を使用します。add_files はスキーマを検証しないため、スキーマ・パーティション検証、重複登録防止と保存ポリシーを構成します。NiFi PutIceberg から REST カタログへの直接書き込みは前提にしません。

公式技術ドキュメント

MinIO AIStor のストレージとデータ保護

商用サブスクリプションと技術支援を含む企業向け構成です。

MinIO AIStor の分散ノード、認証、暗号化、複製とサポート
データ・パリティの分散、アクセス管理と復旧を要件に合わせて設計します。図を選択すると元のサイズに拡大できます。
1.S3 保存
原本、Iceberg ファイルとメタデータのパス・権限を設計します。
2.アクセス・暗号化
TLS、資格情報、IAM ポリシーと KMS を設定します。
3.データ保護
分散保存、バージョン管理と複製を構成し、復元手順を検証します。
4.商用支援
サブスクリプション、ベンダー連携と更新計画を提供範囲に含めます。

契約製品の提供範囲を確認し、保持・ロックと Iceberg のファイル整理を調整します。

公式技術ドキュメント

必要なデータを読み、並列に処理

DB プッシュダウンと Iceberg のスキャン最適化を区別します。

Oracle プッシュダウン、Iceberg プルーニングと Starburst 分散 JOIN
Oracle は対応する SQL を処理し、Iceberg はメタデータで読み取り範囲を絞ります。図を選択すると元のサイズに拡大できます。
1.プッシュダウン
対応するフィルター・集計を DB で実行し、戻りデータを削減します。
2.プルーニング
パーティション・ファイル情報で対象を絞り、必要な列を読みます。
3.分散処理
Starburst ワーカーがスキャン・JOIN・集計を並列処理します。
4.測定・改善
統計、EXPLAIN と実測指標で業務クエリを改善します。

対応範囲はコネクターとクエリによります。MinIO AIStor は SQL を実行しません。データ分布、統計、ネットワークと同時実行条件で実測します。

公式技術ドキュメント

パイプライン運用から復旧まで

処理・クエリ・保存状態を監視し、復旧と保守を反復可能にします。

Airflow 再試行、Argus Flow キュー、Iceberg 保守と MinIO AIStor 復旧
指標・通知、製品別コンソール、設定テンプレートと運用手順を組み合わせます。図を選択すると元のサイズに拡大できます。
1.パイプライン
キュー、収集遅延、失敗バッチとチェックポイントを確認します。
2.クエリ・テーブル
負荷・統計を確認し、小さいファイルのコンパクションと整理を予約します。
3.復旧検証
ストレージとともにカタログ、設定と資格情報の復旧を検証します。
4.導入・支援
整合性、収集遅延、同時クエリと復旧の受入基準を合意します。

再試行では冪等性を確保し、スナップショット・孤立ファイルの整理は実行中の処理と保持期間を考慮します。復旧目標は訓練で確認します。

公式技術ドキュメント

一つのパッケージとして導入・運用

データフロー、受入基準と運用手順を含めて提供し、範囲とサポート条件を契約で定義します。

PoC・設計

代表データとクエリで連携を検証し、容量、同時実行、セキュリティと復旧要件を定義します。

本番環境の構築

バージョン構成、テンプレート、NiFi フロー、Airflow DAG、認証、監視と運用手順を整備します。

運用・技術支援

障害窓口、ベンダー連携、更新時の互換性、性能確認とバックアップ・復元訓練を支援します。

製品別コンソールを利用する統合構築・運用パッケージです。MinIO AIStor と Starburst の製品、ライセンスとサポート範囲は提案・契約で確定します。